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【福岡市・博多織】聞こえてくる音ももはや伝統っ!


福岡の伝統テキスタイル
博多織。
伝統と聞くとすっごく重〜いけど。
料理の下準備のように
完成までのStoryが面白かったり。
作っているヒトが面白かったり。

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これが博多織のスタート地点。
まるでウィッグ!
シルバーのウィッグなんてなかなかつける機会ないけど(笑)

この糸をタテの糸、ヨコの糸用と準備して、博多織を織る準備をするのです。

ちなみにー✊
織物業界では、地球の経度緯度があるように
タテの糸を『経(タテ)の糸』ヨコの糸を『緯(ヨコ)の糸』って表記するんですって。

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こんな風に経の糸や緯の糸を準備。

お邪魔したはたおとさんの機械。
データでデザインは入れ込んで、あとは機械が経糸、緯糸を組み合わせていきます。

裏地がまた違った絵柄が出ていて可愛いのです*(^o^)/*
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いろんな機械がいろんな博多織を一定の速度、一定の力で作っていく。
手織りだととっても難しいんです😭
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美しいーーっ✨✨
でも、工場に鳴り響く音は力強く、重みもありました。

工場を見た後、特別に手織りの博多織機の部屋に案内していただきました。

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カタン、コトン。
ガタン、コットン。
心地のいい機音(はたおと)。

糸をぐーっと一定の力で引っ張り、経糸、緯糸をクロスさせるように作っていく。

この一定の力の難しさ。
朝と夕方で自分のチカラ加減も変わる。
季節や天気によっては糸の重み、ハリも変わってくる。
これをわかるようになるまで何年も時間がかかるよう。
『慣れてきたら全然大丈夫だけどね〜っ』
と顔をクシャッとさせて笑いながら織り機を動かす職人さん。
歴史を紡いできた博多織のプロフェッショナル。
多くの語らずとも、技術、存在自体が貴重で、次に伝えていかなければならない使命感を覚えてしまう。

機械が作っていく博多織は糸を均等の強さで引っ張って動かしていくけれど、その日の気温や湿度や季節に力合わせることができないため、完成したあとはクタッとなりやすい。
だから手織りは、価格的にも高いと言われているのです👀‼️

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ちなみに織り機の横にはパンチで穴をあけたようなダンボールのような厚紙が垂れ下がっている。

これが実は博多織物のデザインデータとなるのだ!✨✨
工場では機械がデジタルなデータを読み取って自動的に作ってしまうのだけれども。
この手織りでのデザインデータは
オルゴールのポツポツ部分が音を奏でるように、博多織もこの穴を読み取って博多織のデザイン、柄、となるワケですよー。

すごいなぁーーー。

ただただ、眺めているだけでも面白い。

もっと若い子にも博多織、
『本物』を触って、みにつけて、知ってほしいんだよね〜とポロリ。

一度やり始めたら止まらなくなる、と手織りの織り機で夢中に手を動かしながらクシャッと笑っていた職人さんの姿が忘れられない😭

HAKATAORI

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自分の住んでいる街の文化を知ろうというきっかけを堅苦しくなく気軽に作ってあげたいところ。

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